海外旅行の服装はどうする?
選び方のポイントを徹底解説(1/3)

床の上に置かれた衣類

海外旅行を快適に楽しむために、意外と大切なのは「服装」です。
国境を超えれば、日本とは気候が違うことはもちろんのこと、文化や生活習慣、宗教などの事情も異なってきます。そのため、国内旅行と同じような感覚で服装選びをすると、現地に行ってから後悔してしまうかもしれません。

そこで、海外旅行に出かけるときにおすすめの服装、トラブルを招かないための服装、コーディネートの注意点などについて詳しく解説していきます。

選び方によってはトラブルに?海外旅行の服装事情?

トラファルガー広場よりビッグ・ベンを望む

国が違えば人々の生活や考え方が異なることを心得ていなければなりません。
そのため、日本にいるのと同じような感覚で、見た目のかっこよさなどを重視したおしゃれをしてしまえば、思わぬトラブルを招いてしまうこともあります。
そこで、服装によってトラブルを引き起こしがちな事柄について、いくつかご紹介します。

Tシャツに描かれた文字や柄によるトラブル

Tシャツはデザインの自由度が比較的高いので、さまざまな文字やイラストなどが描かれます。外国語の文字が書かれているデザインは珍しくありませんが、文字の意味をきちんと理解しているでしょうか。外国の衣料品店で、日本語の書かれたTシャツなどが販売されていることがありますが「どうしてこんなことをTシャツに書いているの?」と笑ってしまった経験はないでしょうか。
逆の立場なら、ちょうど同じようなことが、あなたの着ているTシャツで起きてしまうかもしれないのです。現地の人々にこっそり笑われたり、冷たい視線を送られたり、侮られたりすることは十分にありえます。
そのため、読解できない単語や文章が書いてあるものは避けたほうが無難です。

大きく数字が書かれたものなど、シンプルな物を選ぶといいようにも思えますが、例えば「666」はキリスト教国では不吉な数字とされているので避けるようにしましょう。このほか、国旗柄など政治的なモチーフ、ドクロ、宗教系のモチーフ(十字架など)のTシャツも、無用なトラブルを避けるために着ないようにしましょう。

肌の露出に関するトラブル

タージマハル アーグラ インド

特に女性の場合、素肌を不用意にさらさない、あるいは身体のラインを強調しない服装を選んだほうが安心です。日本では違和感のない服装であっても、国によっては刺激が強すぎる服装と言える場合があります。性的嫌がらせを受けるなどのトラブルを招く可能性もありますので、露出を抑えてタイトではない服装を心がけるようにしたいものです。

特にイスラム圏では、公共の場でみだりに肌を露出させないほうが得策です。日本と同じように露出をしていると、店舗などでまともに応対してもらえない可能性があります。
また、欧米でも露出の多い服装はご法度であり、トラブルの原因となる場合もありますので注意しましょう。

そして、男女を問わず、タンクトップやハーフパンツなど、肌の露出が多い服装では、寺院や教会などに入ることを拒否される可能性があります。そうした場所は観光スポットである以前に、宗教施設であることを忘れないようにしましょう。

コーディネートに関するトラブル

Close-up Of Woman Holding Paper Currency In Wallet

日本人は「お金持ち」というイメージが根強い国もあります。しかも「大人しい性格」「トラブルに巻き込まれても、黙って泣き寝入りする」と思われていることもあり、日本人だと知られただけで犯罪のターゲットになる場合があります。
日本国内で流行している服装や目立つ格好をしながら街を歩いていると、特に力の弱い女性ほど犯罪に巻き込まれやすくなるかもしれません。

また、ブランド物のバッグや小物を持ち歩くことも「お金持ち」だと周囲にアピールすることに繋がりますので、スリや強盗などのターゲットになってしまう危険性が高まります。治安があまりよくない地域で、ハイブランドのバッグをこれ見よがしに持ち歩くことは避けましょう。
一方で、ラフな服しか持っていかない場合は、高級レストランなどのドレスコードを指定されている店舗には入れない可能性も留意しておきたいです。

海外旅行で失敗しない服装選びのコツ

海外旅行先で避けておくべきファッションの例を、いくつかご紹介しました。
国際線の空港から街へ出るときには、あなたの服装は現地の人々に見られています。日本の自宅を出るときには、すでに服装を海外仕様にしておかなければならないのです。
では、どのような服装を選ぶと、海外旅行を安心して楽しむことができるのでしょうか。

ブランド物を身に着けない

旅行中の女性3人

日本では、ブランドバッグの中古品が比較的安価で出回っていますし、ほとんど新品のようなアウトレットものも、割引価格で売られています。ネットオークションやフリーマーケットでも、個人間で安く取引されているため、ハイブランドのバッグやアクセサリーも手に入れやすくなっています。

しかし、海外では「ブランド物=富裕層の持ち物」というイメージが先行していることがあります。高価なアクセサリーやバッグを持っているだけで、思わぬトラブルを招くかもしれません。高価なブランド物は、自宅に置いて出かけるようにしましょう。

国内の流行より現地のテイストに合わせる

たとえアジア旅行でも、現地では言葉の違いで観光客だと気づかれてしまうものです。
しかし、服装を現地のテイストに合わせていれば、人々に嫌悪感は抱かせないでしょう。それだけでもトラブルには巻き込まれにくくなります。

観光客だと気づかれて、しかも目立った格好で現地の人々に不快感を覚えさせるような雰囲気を出していると、日本人観光客をターゲットにしたスリや押し売りなどの被害に遭いやすくなります。国内での流行を重視したような服は控えましょう。
海外では、なるべく目立たないように現地の人と似たような服装をして、周囲に溶け込むのが鉄則と言えます。

TPOに合わせた服装を持参する

レストランで会話を楽しむ女性

「郷に入っては郷に従え」とは、よく言ったものです。日本人が海外で日本の習慣や常識、流行などを押し通しても得をするとは限りません。

「TPO」のTはTime(時間)、PはPlace(場所)、OはOpportunity(機会・場面)を指します。海外旅行では、TPOのP(場所)に合わせた服装が特に求められます。

海外旅行では、現地で移動することも多いと思いますので、基本的には動きやすいカジュアルな服装が便利です。一方で、高級ホテルやレストランなど、場所によっては「ドレスコード」が設定されている場合もあります。たとえば「ジーンズNG」や「男性はジャケット着用」などの服装マナーです。カジュアルな服だけでなくフォーマルな服装も持参するとよいでしょう。

肌の露出に注意する

波打ち際を歩く若い女性2人

海外旅行では開放的な気分になり、特にリゾート地では肌の露出が多い服を着たくなってしまう人もいることでしょう。しかし、海外旅行での肌の露出には一定のリスクがあります。

若い女性がミニスカートを普段着として履くことは、日本ではそれほど問題視されませんが、海外の人々の目には奇異に映ることも少なくありません。タンクトップ、キャミソールなども「下着を着て街を歩いているのか」と現地の住人を驚かせることがあります。 犯罪に巻き込まれるのを避けるためにも、特に女性は露出の多い服装を避けるようにしましょう。
また、教会や寺院などでも肌の露出はNGです。必要に応じてすぐ着られるように、長袖の羽織ものを持参するといいでしょう。

旅行先の政治・文化を尊重する

ちょっとしたことを知っておくだけでも、現地の人々の心を不用意に逆なでせず、トラブルを避けることができます。
旅行先について知るためにも、政治や文化などを、ある程度下調べしておくのが重要です。下調べを怠って無意識に失礼な振る舞いをしてしまい、トラブルに巻き込まれるような事態は避けたいものです。

現地の気候を調べて服装を選ぶ

ビーチ セブ島 モオルボオール フィリピン

2月といえば日本ではまだまだ気温の低い日がほとんどですが、赤道直下の東南アジアでは最高気温が30度を超える日もあります。また、真夏の日本から、高緯度のアラスカやアイスランドなどに出かけるときには、厚手の服装を用意しなければならないでしょう。
事前に現地の気候をよく調べておき、それに合わせた服装をすることが大切です。日本にいるときと同じ感覚で選んでしまうと、現地に着いてから後悔するかもしれません。

特に、海外旅行の初日と最終日は日本と現地のどちらの気候にも対応できるような、体温調整しやすい服装を選ぶといいでしょう。軽く羽織れるようなカーディガンや薄手のコートなどを用意しておくと気候の変化にも柔軟に対応しやすいです。